なら国際映画祭

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エグゼクティブディレクター 河瀨直美 「ユネスコ親善大使」に就任


2022年6月には、アフリカ5カ国から若手女性映画作家を奈良に招き映画制作ワークショップ「Grand Voyage with Africa」を開催します!

日本人女性初! 日本人として、9 年ぶり 5 人目となる「ユネスコ親善大使」に就任 !!

映画作家であり、なら国際映画祭エグゼクティブディレクター 河瀨直美は、この度、11月25日(木)にパリの国連教育科学文化機関(UNESCO ユネスコ)本部にてオードレ・アズレ事務局長よりユネスコ親善大使任命の 委嘱書を授与され、日本人として 5 人目、また日本人女性で初めて「ユネスコ親善大使」に就任いたしました。 

 また、11 月 26 日(金)には、カタロニア文化の国際的な振興を支援した貢献者に対して、アンドラ政府とラモン・リュイ・ファンデーションから共同授与される「Ramon Llull Prize」(ラモン・リュイ プライズ)を日本人女性として初めて受賞し、授賞式に参加しました。 

ユネスコ親善大使の活動として、2022年夏に再開される文化交流プログラム「Grand Voyage (グランドボヤージュ)with Africa」にて、プログラムアートディレクターとして、アフリカ5カ国から選ばれた若手女性映画作家10名との映画制作ワークショップを統括します。

<ユネスコ親善大使 任命理由>
河瀨直美は、あらゆる年代の女性に焦点を当てた映画や映像制作を通じ、文化・クリエイティブ産業におけるジェンダー平等推進への貢献という観点から、ユネスコ親善大使に任命されました。

<アンドラ「Ramon Llull Prize」受賞理由>
河瀨直美は、 2020 年に開催した「なら国際映画祭」でカタルーニャの”女性監督”による映画を 6 作品上映。本上映会は、カタルーニャ政府の日本企画として「インスティチュート・ラモン・リュイ(カタルーニャの言語と文化を他国に広める公的機関)」「カタラン・フィルム & TV」「なら国際映画祭」の共催で実現し、映画を通してカタロニア文化と女性活躍を世界に発信しました。

<河瀨直美のコメント>
この度、ユネスコ親善大使に任命されましたことを大変誇りに想います。
この地球上に暮らす、すべての人が唯一無二の存在として、その人生を謳歌する権利を有しています。 けれどあらゆる「ひずみ」の中で、特に女性の声を含む、小さな声がかき消されてゆく現実も目の当たりにします。これら多様な価値観に光を当て、たしかな命のきらめきに気づかなければならない。人類の根源的に豊かな営みを1000年先にも、またそのずっと先にも繋いでゆきたい。映画や映像制作を通じて、物語の中に、人類の豊かな未来を創造すべく、親善大使としての任を全うしたいと思います。

河瀨直美

  

 


<ユネスコ親善大使とは>
国際連合教育科学文化機関 (UNESCO)の認知向上に貢献することを目的にし、ユネスコの活動を支持する各界の著名人から成る親善大使。 1989 年に日本人として初めて平山郁夫画伯が就任して以来今回で5人目となります。 1 人目は、1989 年 ~ 2009 年 平山郁夫氏。 2 人目は 1991 年 3 月~ 1999 年 11 月まで藤森鉄雄氏(当時日本ユネスコ協会連盟会長)。 3 人目は 1991 年 9 月~ 1996 年 10 月まで杉良太郎(山田勝啓)氏(歌手・俳優)が親善大使兼識字特使(国際識字年特使としては 1990 年4 月に就任)。 4 人目は 2012 年 3 月より千玄室氏(茶道裏千家 15 代・前家元)。 5 人目は 2021 年 11 月より映画作家河瀨直美。

<「Ramon Llull Prize」とは>
アンドラ政府とラモン・リュイ研究所が共同で設立したラモン・リュイ基金が主催しており、国際的なレベルでカタルーニャ語とその文化の研究、普及、保護を強化することを目的としている。河瀨直美の受賞は日本人女性初。