映画監督 山崎都世子の日記2:始動!
2009年、盛夏。
「NARAtiveであなたの企画が選ばれました!」
というご連絡を頂いた日のことを、今でも鮮明に覚えています...。
今回、企画を書くと決心した瞬間から、
『絶対にNARAtiveで映画を作る!』
と強く心に決めていました!
だから、選ばれた時は本当に嬉しかったで す。
私は大阪出身で、奈良に足を運んだことが少なく
今回、 NARAtiveの企画 を書くにあたって、
まず、少しでも奈良の町を知ろう!と思いました。
台風が近づく中、リュックを背負い
一人で奈良の町を散策して、
寺社を巡り、ならまちで銭湯に入り、
町で出会った人々とお話をし、歩き回って
少しずつ奈良を感じていきました。
そんな中で、奈良で撮る意味、
自分が何を想い、考え、感じているのかを
奈良を通して表現できればいいなと思いました。
しっかりと今、自分が撮る意味も考えたかったので
今までの人生や映画を撮ってきた道程なども含め、
沢山のことを振り返りました。
だから、しめ切り当日のギリギリまで
何度もプロットを書き直して提出しました。
そんな想いもあって、企画が選ばれた時は
散策時に春日大社で購入した『夢結び』のお守りに
長い時間、手を合わせていました。
そして、これから始まる
様々な不安と喜びに溢れるだろう時間を想像し、
身がキュッと引き締まったのを覚えています。