Grand Voyage with Africa
グランボヤージュ ウィズ アフリカ
『ナムル』 NAMUL

この作品の監督であるヤンは、どこにでもいる日本のエスニック・マイノリティー(民族少数者)である。彼女の願いは、若い世代が「自分が何者であるか」について苦しまないこと。この短編ドキュメンタリーでは、映像エッセイと共に、奈良市のいろいろな人々に質問を投げかけ、多様性の現在地を探ることにした。多様性と言ってもいろいろあるので、今回は外国人と奈良について少し考えてみる。ということで、ここでクイズです。奈良市に住んでいる外国人の数は、どのくらいでしょうか?

ワールドプレミア
  • 監督:梁 貴恵
  • 韓国・日本
  • 2022
  • 11分
  • カラー
  • -
  • 日本語・英語
  • -

このページをSNSでシェア

予告編
監督
マジョリティとは「気にせずにすむ人々」のこと』これは、とある社会学者の言葉である。社会の“普通”から外れた少数派(マイノリティ)の人々は、些細なことが気になり、憤り、傷ついてしまう。そんな彼らに多数派(マジョリティ)はこう言ってしまう ー「気にしすぎじゃない?」私も知らずのうちに配慮を忘れ、人を傷つけてしまっているということを、忘れないようにしなければと思う。多様性のない社会は未熟である、という。これからも、人々と対話し、人々を撮り続け、私達の社会全体がどの地点にいるのかを、多様な声を通して伝えることのできる作品をつくりたい。
梁 貴恵

関西出身の映像制作者・編集者。[移民]と[主流から外れた生き方]に焦点を当てて創作している。イスパニア学を専攻後、ロンドンでドキュメンタリー映像制作を学んだ。卒業制作のUTOPIA (2018) ではスペインのマリナレダ村に単身滞在し、村の人々と交流しながら撮影。作品は 5 カ国の映画祭で上映された。近年は友人と新しい作品 My Awkward Relationship with the Nations に取り組んでいる。最近はプエルトリコとケニアに興味津々。

なら国際映画祭サポーターによるおすすめのポイント

外国人観光客をもっと受け入れようとする日本において、住んでいる外国人はどれほど認識されているのか・・・作者自信の経験からその疑問を投げかけ、社会の歪みを、ユーモアを交えて問いかけています。

「『ナムル』 NAMUL」をチェックした人が他にもチェックした作品
ナラウェイブ(学生映画部門)
監督:劉波(リュウハ)
長いこと大都会を彷徨っている直人は、いつも、苦しい少年時代に自分に温かく接してくれた友人のタクミのこ…
インターナショナルコンペティション
監督:レシア・コルドーネッツ
ロシアによるクリミア併合により、練習拠点を失ったウクライナ・パラリンピック代表チームの選手たちを追う…
ナラティブ 2010 – 2020
監督:ポンフェイ
中国人の老女が日本に住むシャオザーを訪れ来日するところから物語は始まる。老女には日本に帰した中国残留…
ユース映画審査員
監督:サナ・レンケン
深い悲しみに苛まれながらも、泣かないことを決めた13歳の少女、サーシャの物語。彼女の目標は、みんなを…
その他のグランボヤージュ ウィズ アフリカ上映作品
監督:リディア・マタタ
二人のアーティスト。一人は奈良(日本)に、もう一人はナイロビ(ケニア)に住んでいる。二人はそれぞれの…
監督:アワ・モクタール・ゲイエ
Saarabaとはウォロフ語では「パラダイス」、日本語では「さようなら」を意味する。奈良の街でカメラ…
監督:マヨワ・バカレ
菊一文珠四郎包永は750年以上にわたり優れた職人技を家業として代々伝えてきた。同社初の女性社長の物語…
監督:ジョアン・リスパ・キラグ
世界的なパンデミックに見舞われるなか、24代目店主として家業を営む菊岡氏が現代病がはびこる現代社会に…
監督:フローリアン・ズンディ
日本に滞在することで、暴力を伴わない非常に優れた武道を見、その教えにじっくりと取り組むことができた。…
監督:梁 貴恵
どこにでもいる日本のエスニック・マイノリティーである監督のヤン。彼女の願いは、若い世代が「自分が何者…
監督:オクレ・ジョソプ
女性らしさとは、一般的に女性・少女を連想させる一連の特性、行動、役割を意味する。この作品は世間一般の…