小さい頃の母との離別のトラウマを抱えながら生きる志保-28歳。長い年月を経て母に会い行くが、母親は昔と同様に志保の気持ちには答えてくれなかった。何を求めても納得できる答えは出てこない。そのやるせなさは、これまでためてきた母親に対する怒りを掻き立てた。その後間もなく志保のもとに母が交通事故に遭った知らせが届く。突然、自分を捨てた母親の身元保証人という望まない立場にたたされ動揺する志保。そんな憂鬱な毎日を過ごす志保にとって、週一回の料理教室は心のよりどころになっていく。ある日の料理教室の帰り、田原で木工作家をしている誠人に出会う。誠人の出現以来、週一回の料理教室はうつうつとした気分を晴れやかにし、生活に潤いをもたらした。そんな矢先、志保のもとに不意の知らせがおとずれる。
1300年の時が流れる古都奈良の自然の数々につつまれながら、志保と誠人の関係の先に待ち受けているものとは…
1975年大阪府出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。 TV番組制作会社を経て、映像制作を主とした「Okoku」を設立。 第13回長岡アジア映画祭のプログラム、第10回長岡インディーズムービーコンペティション・審査員特別賞『 パンとキリスト』 山崎都世子監督『小夜鳴鳥(ナイチンゲール)』が、韓国インディ・フォーラム2008映画祭にて上映。最新作は”島根県浜田市”を舞台に「神楽」をモチーフにしたフィクションとドキュメンタリーが融合した『さくら』。第17回映画祭TAMA CINEMA FORUMにて特別招待上映。関西を拠点にし、独特の世界観で作品を撮り続けている。