中国人の老女が日本に住む孫娘のような存在のシャオザーを訪れ来日するところから物語は始まる。
老女には日本に帰した中国残留孤児の養女、麗華がいるが、ここ数年連絡が途絶えている。
心配で堪らず老女は麗華を探しに来日したもののシャオザーと二人でなかなか上手く手掛かりも掴め無かった。
そこへ、ひょんなことから元警察官の男一雄が現れる。この一雄との出会いによって麗華探しの旅は思わぬ
展開を始める。麗華探しに手をかす一雄はシャオザーに自身の娘の面影を重ね、麗華を想う老女、その老女を
想うシャオザー、この3人の不器用な旅は思わぬ終着点へと誘われていく。
© 2020 “再会の奈良” Beijing Hengye Herdsman Pictures Co., Ltd, Nara International Film Festival, X Stream Pictures (Beijing)
1982年、中国生まれ。パリの映画学校を卒業後、台湾の監督ツァイ・ミンリャンのもと、助監督・脚本を務める。長編デビュー作『Underground Fragrance』(2015)は「シカゴ国際映画祭」の新人監督コンペティションで受賞。2作目『The Taste of Rice Flower』は「ベニス・デイ」にノミネート。2018年の「なら国際映画祭」で観客賞を受賞。