第1章
韓国から奈良県五條市にシナリオ・ハンティングにやってきた映画監督のテフン。彼は日本語を話す助手のミジョンと共に、観光課の職員タケダの案内で町を訪ね歩く。古い喫茶店、廃校、一人暮らしの老人の家……インタビューを通し、寂れゆく町にも人々の営みを感じたテフンは、旅の最後の夜に不思議な夢を見る。目覚めたとき、窓の外には花火があがっていた…。
第2章
韓国から奈良にやってきた若い女性ヘジョン。彼女は五條市の観光案内所で知り合った柿農家の青年ユウスケと共に、古い町を歩き始める。ユウスケは徐々に彼女に惹かれるようになり…。
1977年、韓国生まれ。韓国国立映画アカデミー(KAFA)にて映画を学ぶ。長編処女作品 Eighteen (2009) は、バンクーバー国際映画祭にてDragon & Tigers Awardを受賞の他、ロッテルダム・香港・ブエノスアイレスなどを含む15の国際映画祭、エディンバラ国際映画祭、他にて受賞。20ヶ国以上で上映される。プロダクション会社MOCUSHURAを設立し、自身の長編作品すべての製作を手がける。現在は龍仁大学校にて映画制作を教える。