縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。
ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。
徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。
しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…
出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、水野美紀、太賀、兼松若人、浅田美代子 他|監督・脚本:河瀨直美|原作:ドリアン助川 「あん」 (ポプラ社刊)|主題歌:秦 基博 「水彩の月」 (AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan)|撮影:穐山茂樹|照明:太田康裕|録音:森英司|美術:部谷京子|編集:Tina Baz 音編集:Roman Dymny|サウンドデザイナー:Olivier Goinard|製作:映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/MAM/ZDF-ART|配給:エレファントハウス
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越えて、カンヌ映画祭をはじめ、世界各国の映画祭での受賞多数。
代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。最新作、東京2020オリンピック『SIDE:A』がカンヌ映画祭クラッシック部門選出。またCM演出、DJ、エッセイ、書など様々な表現活動を続ける。2010年に立ち上げた「なら国際映画祭」では、エグゼクティブディレクターとして後進の育成に力を入れ、プロデュースした作品は8作品にのぼる。2025年大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー兼シニアアドバイザー、バスケットボール女子日本リーグ会長、ユネスコ親善大使を務め、フランス芸術文化勲章オフィシエを受勲。プライベートでは野菜やお米も作る一児の母。