ローラ・ワンデルは1984年、ベルギーに生まれ、IAD学校にて映画制作を学ぶ。在学中に制作した「Murs」が世界各地の映画祭に出品される。初の短編映画「O négatif」を経て、2014年に「Les corps étrangers」を監督し、カンヌ映画祭コンペティション部門に選出される。「プレイグラウンド」が初の長編映画となる。
7歳の主人公の視点の高さ、視野そのもので映すこの作品は、小学校の頃を再体感するように、いつのまにか自分も主人公のノラになっている。そしてあっという間にラストを迎え、ハッとする感覚。何といっても主人公ノラの演技には圧巻。それを演出する監督の才能は素晴らしい。
審査員
審査員長│映画監督
フィリピン人映画監督、プロデューサー。生きる人間国宝と称されている。彼の作品は、世界三大映画祭であるカンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭で高く評価され賞を受賞。広告業界を経て、プロダクションデザイナーに転身。これまで日本、エジプト、フランス、マレーシア、シンガポール、ベルギーなどで開催された映画祭において、審査員、審査委員長を務めた。
映画監督
1982 年、東京生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010 年『カケラ』で監督・脚本デビュー。2011 年初の長編小説『0.5 ミリ』を出版、2014 年監督・脚本し映画化。その後、監督・脚本した映画「ウタモノガタリ CINEMA FIGHTERS project『アエイオウ』」は 2018 年に公開。
京都精華大学 前学長│全学研究機構長│人間環境デザインプログラム教授
マリ共和国生まれ。 国費留学生として北京語言大学、南京東南大学で学ぶ。1990年、東京で短期ホームステイを経験しマリに共通するような下町の文化に驚く。91年来日、99年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。京都精華大学人文学部教員、学部長を経て2018年4月同大学学長に就任(〜3月2022年)を経て現職。暮らしの身近な視点から、多様な価値観を認めあう社会のありかたを提唱している。
プログラミングアドバイザー
アジア作品担当│HAF インダストリー・サービス ディレクター
20年以上にわたり、香港国際映画祭に貢献を続けるジェイコブ・ウォン。香港アジア・フィルム・ファイナンシングフォーラム(HAF)においては、キュレータとディレクターの2つの役目を担い監修を務める。現在、フィルム・インダストリー・オフィスのディレクターとしてHAF、HAF goes Cannes、Film Lab、共同映画製作、海外セールスを監修。また、ベルリン国際映画祭の中華圏言語作品の担当を務める。
ロカルノ国際映画祭・選考委員, 映画評論家
ミラノをベースにするプログラマー、映画評論家。ロカルノ国際映画祭選考メンバーも務める傍ら、ロカルノ国際映画祭、スピンオフコーナーのL’immagine e la parolaのキュレーターでもある。オンライン映画情報サイトFilmideeを創設者であり、若手監督の映画製作の立ち上げにも尽力。2022年からは、ベッラーリア映画祭(イタリア)のアーティスティック・ディレクターを務める。