NARA-wave

波と共にNAMI TO TOMONI

【Aプログラム 】ワールドプレミア
波と共に
上映後Q&A

海岸に静かにたたずむミャンマー出身のアウン。はるか彼方の故郷に残した、家族の思い出が波と共に押し寄せてくる。その島で甥っ子と小さなロッジを営む美代子。東日本大震災で被災した彼女が、故郷福島を離れて一年の月日がたつ。そのロッジでアウンは住み込みながら働いている。難民申請不受理の手紙が来るのは何回目だろうか。アウンの絶望感はだんだんと膨らんでいく。彼を見守るしかできないが、希望を持ちつづけて欲しいと美代子は願う。

監督:川添ビイラル
ビジュアルアーツ専門学校・大阪 / 25分 / カラー

上映情報

日時・会場

18(日) 10:30 / 【B】ならまちセンター・多目的ホール
21(水) 16:30 / 【B】ならまちセンター・多目的ホール

チケット
【前売】1プログラム ¥1,000
【当日】1プログラム ¥1,300

監督プロフィール

川添ビイラル

川添ビイラル

去年の夏、私は日本の難民受け入れ体制に関する問題の認知度がとても低いことに疑問を抱きました。2015年の難民認定者数はわずか27人でした。また、難民申請中の人は賃金を受け取れず、病院にも行けないのです。そして去年の同じ頃、原発事故による避難者の方の話を聞く機会がありました。彼らの生活や思いに触れ、難民問題と重ねて受け止めることができました。困難に立ち向かう人々と比べて、自分がどれほど恵まれた環境にいるのかということを思い返し、考えさせられました。私は社会貢献に繫がることを願い、自分の卒業制作の作品作りに挑戦しました。この作品を通してより多くの人々と一緒に現在の日本の状況をもっと深く考えたいと思いました。この映画を通して沢山の人に希望を与え、少しでも元気になってもらえれば幸いです。

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