NARAtive 2022
ナラティブ 2022
『霧の淵』 BEYOND THE FOG

奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落。かつては商店や旅館が軒を並べ、登山客などで賑わったこの集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のいひか。数年前から父は別居をしているが、母の咲は、父との結婚を機に嫁いだこの旅館を義理の父・シゲと切り盛りしている。そんなある日、シゲが姿を消してしまう。旅館存続の危機が迫るなか、いひかの家族に変化の時がやってくる。

 

ワールドプレミア
  • 監督:村瀬 大智
  • 日本
  • 2022
  • 67分
  • カラー
  • -
  • 日本語
  • 英語字幕

出演:三宅朱莉、三浦誠己、堀田眞三、杉原亜実、中山慎悟、宮本伊織、大友至恩、水川あさみ|エグゼクティブプロデューサー:河瀨直美|脚本:村瀬大智|撮影:百々 武|録音:森 英司|照明:藤江 立|美術:塩川節子|助監督:福嶋賢治|制作担当:濱本敏治|編集:唯野浩平|助成:奈良県、川上村、奈良市

©2022 “Beyound the Fog” Nara International film Festival

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上映時間・会場

9月19日(月祝)13:00~
金鐘ホール

※ 空席有りの場合、現地でのチケット購入も可能です

ゲストトーク

9月19日(月祝)13:00~
上映後~

監督
自分にとって映画はまだまだ分からないことだらけで、ただ感じることは時間を超えてゆくものであるということです。 生まれたものは朽ちていって最後は忘れられてしまう。これはどうしても変えられないし、止められないものです。 でも映像、写真として記録することや、映画として捉えることは少しずつでも未来へと時間を超えてゆくかもしれない。 映画内で登場する廃屋群。ダムの中へと続いてゆく旧道。村の変遷を見つめてきた旅館、朝日館。 僕は川上村で見えたものをどうしても記録として、映画として残したいと考えました。 過去、現在、そしてこれからの未来。 川上村に漂う時間を映画内で捉えようとする体験は今後の僕の人生において重要な出来事になっていくのだろうと思います。 そのような機会を与えてくれたNARAtiveと出会うことができた川上村の皆様に感謝しています。ありがとうございました。
村瀬 大智

滋賀県の信楽、映画館のない町で生まれ育つ。父親が所有していた映画がほとんどアメリカ映画だったため、アメリカ映画を観て少年時代を過ごす。京都造形芸術大学への入学を機に映画制作の道へ進む。19歳の時初めて監督した『忘れてくけど』が2019年カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーにて上映。卒業制作『ROLL』は、なら国際映画祭NARAWAVE部門に選出され、観客賞を受賞。

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