ユース映画審査員
Berlinale
Spotlight-Generation
ベルリナーレ・スポットライト
–ジェネレーション
Section
コクーン Cocoon
毛虫を育てるのが好きな、内気な14歳のノラ。マイペースで1人を好むノラは、女友達や男子と楽しそうにはしゃぐ姉を見ながら、なんとなく自分にはしっくりこない感覚を覚えている。ある時、新しくクラスに現れたロミーとの出会いを通して、ノラは新しい自分と自分らしさを発見していく。
ジャパンプレミア
監督:レオニー・クリッペンドルフ
- ドイツ
- 2020年
- 95分
- カラー
- ドイツ語
- 日英字幕
レオニー・クリッペンドルフ Leonie Krippendorf
1985年ベルリン生まれ。卒業制作の『Looping』は世界の様々な映画祭に参加、で評価される。『コクーン』はクリッペンドルフの長編デビュー作となる。
監督コメント Director’s Statement
主人公、ノラは私より20歳も年下で、クロイツベルグで育ちました。私の世代とは全く違う環境ですが、思春期は世代を超えるようで、ノラは私がそうだったように同じテーマを抱えています:自分は誰なのか? ここはどんな世界なのか? 自分をどう位置づけ、誰を愛したいのか? 彼女の世代はこの疑問が生み出すギャップを埋めようとします。映画の中でノラはロミーと出会うことで初めて自分らしい女性らしさや愛し方を見つけます。
「コクーン」はメディアが作り出したボディイメージや性の概念を取り去り、心から自分を感じることがいかに解放的であるかを伝えています。そして2人の元気なベルリンの少女が“クロイツベルグのジャングル”を通り抜けて公園を森に、室内プールを海に、砂場を海辺に変える物語です。