NARA-wave

Section

世界中から集められた学生映画のコンペティション A competition featuring student films from around the world.

学生が手掛けた映画・映像作品を対象にしたコンペティション。過去参加作品は、「カンヌ映画祭」など海外の映画祭からも評価されています。最高賞は「ゴールデンKOJIKA賞」。受賞者には「NARAtive」の企画案を出す権利が与えられ、採用されれば次回「NARAtive」の映画監督に選ばれることになります。

ナラウェイブは、11作品をA~Dの4プログラムに分けて上映します。ProgramAは4本立て、ProgramBとProgramCは3本立て、ProgramDは単独上映になっております。

Lineup

Program A

Light•Walk Light•Walk

探偵のアルバイトをしている23歳の青年・歩。ある日、10年ぶりに姉が家を訪ねてくる。姉は娘である光を「8月9日から8月14日まで預かって欲しい」と言う。初対面である光を預かることになった歩。歩と姪の光。不思議な距離感の生活。そんな中、歩は探偵としてある男の素性を調査していた。

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ワールドプレミア

ラニー Lanny

農村部に住む少女は、同居する最愛の祖母とペットを失い、都会に住む両親に引き取られることになった。社会的にも成功している両親から、考えや行動をたしなめられる。両親はそれなりに優しいが、それは彼女が求める姿ではなかった。都会へ向かう車から逃げ出した彼女が見る風景とは?

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ジャパンプレミア

東京少女 Tokyo Girl

もうすぐこの時代が終わるらしい。時代は終わるが、私は終わらない。時代は変わっても、多分、私は変わらない。今日は私の昨日を「command C」 + 「command V」したみたいな、そんな日だ。何かを残す必要もないけれど、話し続ける。東京女子のつぶやきが終わる頃、時代は変わっている。

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6時間 Six Hours

ある若い女性が土に埋められた状態で6時間を過ごそうとする。それは、自分の大きな恐怖と正面から向き合い、人生を変えるための彼女なりの方法らしい。自分を土に埋めてくれと妹に頼む女性。思い込みの激しい姉に妹は反発するが、協力する。そして、凍りそうな寒い夜が次第に更けていく…。

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ジャパンプレミア

Program B

早咲きの茜 Blooming Sunset at Dawn

35歳の洋介は、中国から日本に嫁ぎ離婚した母親の花子と同居している。認知症の花子は、洋介のことも高校生以前の記憶しかない。洋介は、昼間はサラリーマン、家では高校生を演じる生活を始め、役割を果たそうと努力するが、仕事と花子からの抑圧から、ある夜、彼は怒りを爆発させてしまう。

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ワールドプレミア

アーガースワーディ村 Village In The Sky

村は干ばつがひどく、雇用機会もない。若者は次々と故郷を離れて、村には年寄りと子どもだけが取り残されている。そんな中、ビームラーオはやむなく自分で井戸を掘っている。この作品はアーガースワーディ村の人々の困難や、それによって生じた人間関係などを描くドキュメンタリー映画である。

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ジャパンプレミア

愛をたむけるよ After the Night on the Bridge

幼少期に母を自殺で亡くした兄弟は、東京で2人きりのひっそりとした生活を送っていた。兄の祐介はある夜、橋から飛び降りようとする女性・菜月と出会い、惹かれていく。一方、弟の章大は期せずして菜月の秘密を知ってしまう。丹念な日常的セリフの中に、時代の不思議な共感性をもつ作品。

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Program C

漂流 Drifting

「一人っ子政策」が実施されていた中国で、第2子として生まれたヤン。両親は長女を田舎に隠し、ヤンを女子として育てた。成長したヤンは、自らの性について葛藤し、保守的な地域社会は彼を異質者として扱う。彼が自分を解放できるのは、父親の所有するタクシーを走らせている時だけだった。

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ジャパンプレミア

sweep. sweep.

女子高生のアリサはグループになじめず、家庭でもうまくいかず、鬱屈とした日々を送っている。ある夜、アリサは不良仲間にそそのかされ、街中でギターを弾くホームレスのような男からギターをひったくってしまう。罪悪感に苛まれたアリサは、後日ギターをその男のもとに返しに行くのだが…。

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ワールドプレミア

ザ・サウンド・オブ・ザ・セイフ The Sound of the Safe

ビデオに残された幼い日々。懐かしい写真たち。少女時代15年を過ごした家について回想していく中で、父親が、家の改築の際見つけた金庫についての疑問に行き当たる。開けることを頑なに拒否する父親。そんな父親と離婚した母親へのインタビューは、家族の姿を別の角度から描いていく。

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ジャパンプレミア

Program D

ROLL Roll

良弘は寮とバイト先のリサイクルショップと、たまに大学を行き来するだけの生活を送っていた。彼の唯一の楽しみはリサイクルされなかったガラクタたちを持ち帰り、解体すること。そんな良弘が出会った「フィルム」という未知の物質と少女・ナズナ。この遭遇から良弘の世界が大きく広がっていく。

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ワールドプレミア

Jurors

マリアン・スロット Marianne Slot

国内外の映画制作に携わり、1993年に制作会社「スロットマシーン」を設立、2015年にはフランスに寄与した功績を認められ「カンヌ映画祭」で芸術文化勲章を受賞。現在「ユニフランス」の運営委員を務める。彼女が携わった作品は常に高い評価を受け、仏・セザール賞を含む数多くの国際映画祭賞を受賞している。

渡辺真起子 Makiko Watanabe

1988年、映画『バカヤロー! 私、怒ってます』で女優デビュー。「カンヌ映画祭」で受賞した諏訪敦彦監督の『M/OTHER』、河瀨直美監督の『殯の森』に出演。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で受賞した中野量太監督作『チチを撮りに』では、2012年「アジア太平洋映画祭」、2013年「アジアン・フィルム・アワード」で最優秀助演女優賞を受賞した。