ユース映画審査員
Berlinale
Spotlight-Generation
ベルリナーレ・スポットライト
–ジェネレーション
Section
ロス・ロボス The Wolves
マックスと彼の幼い弟は、母と一緒にメキシコからアメリカに移住する。母が仕事の間、時間を持て余す2人。ある日、外で遊ぶ子どもたちを見たマックスは外出禁止の約束を破りアパートの外へ。生活のために祖国を離れ、たくましく生きる多くのアメリカ移民。彼らの触れ合いを子どもの視線で描く。
ジャパンプレミア
監督:サミュエル・キシ・レオポ
- メキシコ、アメリカ
- 2019年
- 95分
- カラー
- スペイン語、英語
- 日英字幕
サミュエル・キシ・レオポ Samuel Kishi Leopo
メキシコ、グアダラハラ大学で映画を学ぶ。今までの彼の作品は、ベルリン国際映画祭をはじめ数多くの映画祭で評価を受ける。『ロス・ロボス』は彼の長編2作品目。
監督コメント Director’s Statement
私が5歳のとき、母親が父親を残して私と3歳上の兄をアメリカに連れて行きました。ディズニーランドに行くと申告し、観光ビザを使って国境を越えたのです。
母親はアメリカに仕事も泊る場所もなく、英語もさっぱり分からずで、持ち物といえば着替え、おもちゃを少しとフィッシャー・プライス社製の音声レコーダーだけでしたから身軽な旅でした。この映画を制作するにあたり、アルバカーキの移住者コミュニティーでの物語や経験を生かすことはとても重要でした。私はポートレートのような映画を描くためにフィクションとドキュメンタリー両方の要素を調和させました。そのために実在の地元住民と彼らの環境、多文化主義の活気ある移住者コミュニティーにフィクションの登場人物を組み合わせたのです。