Narative

ナラティブ2018

二階堂家物語

THE NIKAIDOS’ FALL

ワールドプレミア・舞台挨拶

二階堂家物語
キービジュアル

上映情報

20日(木)18:00

A
奈良県文化会館国際ホール
[会場詳細情報を見る]

STORY

一人息子を亡くし、代々続く家系が途絶える危機に頭を痛めている辰也とその母ハル。 息子を失い妻が出て行ってしまった辰也に対し望まぬ相手との結婚を迫るハル。そして娘の由子に婿養子をとり、二階堂家を受け継いでほしいという思いを秘める辰也。名家の後継ぎを巡り家族の仲に亀裂が生れていく。

CAST

出演:加藤雅也、石橋静河、町田啓太、田中要次、白川和子、陽月華、伊勢佳世、ネルソン・バビンコイ

STAFF

脚本:アイダ・パナハンデ、アーサラン・アミリ / 撮影:モルテザ・ゲイディ / 音楽:茂野雅道 / エグゼクティブプロデューサー:河瀨直美

監督 : アイダ・パナハンデ
製作国 日本・香港 / 製作年 2018 / 106分 / カラー / DCP / 字幕 [ ENG / JPNSub. ]

製作:LDH JAPAN、Emperor Film Production Company Limited、なら国際映画祭実行委員会
日本配給:HIGH BROW CINEMA アジア配給(日本国外):Emperor Motion Pictures
© 2018 “二階堂家物語” LDH JAPAN, Emperor Film Production Company Limited, Nara International Film Festival

DIRECTOR

アイダ・パナハンデ

アイダ・パナハンデ

1979年生まれ。テヘラン出身。テヘラン芸術大学にてフィルム・ディレクティング修士号とフィルム・フォトグラフィー学士号を取得。在学中から映画製作を開始し、多くの短編映画を監督している。その才能を認められ、イラン国営テレビでTV映画の制作にも携わり、様々な国内TV映画祭で受賞。短編映画『COCKCOMB FLOWER』では、2009年ベルリン“タレント・キャンパス”にも招待された。初長編作である『NAHID』は2015カンヌ国際映画祭にて「ある視点」部門・期待すべき新人賞(Prix de l’Avenir)を受賞。なら国際映画祭2016ではゴールデンSHIKA賞を受賞。長編2作品目『ISRAFIL』(2017)はロンドン映画祭をはじめ世界のさまざまな映画祭に参加。

COMMENT

アッバース・キアロスラミが2012年に日本で最新作を撮影してから4年。私は彼と同じ国で、長編映画の撮影に臨んでいた。日本で映画を撮るということは、若きイラン人女性監督である私にとって、ずいぶん挑戦的なプロジェクトだった。しかも、高い評価を得たキアロスラミ監督作の後となれば、映画監督としてのキャリアを危機にさらしているといっても過言ではない。とはいえ、小津安二郎を始めとする日本人監督の表現技法に長年憧れてきた一映画人として、私は心を決めた。私を惹きつけてやまない、古代から続く文化や歴史、芸術、そういったものを持つこの国で、映画を撮ろうと思ったのだ。
かくして日本へ何度か赴き、物語のイメージを膨らませるなかで、馴染みあるテーマがふと浮かび上がった。古くからの伝統が息づく土地では特に起こりがちな、個の自由と社会的な義務の間での葛藤。これは、私が監督した1、2作品目でもテーマとしてきた問題だ。リスキーでもあったこのプロジェクトだが、リスクを冒したかいがあった、私の芸術的世界観を広げてくれた、と今は確信している。

OFFICIAL WEB

https://ldhpictures.co.jp/movie/nikaido-ke-monogatari/

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