ユース映画審査員 Berlinale Spotlight-Generation

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地球はオレンジのように青い The Earth is Blue as an Orange

戦争下のウクライナに住むアナと4人の家族。撮影監督を夢見る長女・ミラが、戦火の中を生きる自らの家族を撮影する姿を追うドキュメンタリー作品。ミラと本作監督の2つのドキュメンタリーが融合する。戦車が走る外の世界とアナの家で営まれる家族の温もりが、戦争の無意味さを一層物語る。

ジャパンプレミア

上映日時・会場

上映後ゲストトーク

なし

オンライン上映

なし

監督:イリナ・ツィルク

  • ウクライナ、リトアニア
  • 2020年
  • 74分
  • カラー
  • ロシア語、ウクライナ語
  • 日英字幕

Iryna Tsylik

ウクライナの首都、キエフの大学で映画や撮影を学ぶ。いままでに5つの短編作品を監督し、それらはさまざまな国際映画祭で受賞。ライターとしても高い評価を受ける。

Director’s Statement

私たちがこの映画の最後のシーンを撮影しているとき、本当に特別な、とても現実とは思えない瞬間がありました。
私の映画の登場人物が撮影した映画を検査官と一緒に見ていると、作品の中で爆撃の音が聞こえます。その後、しばらく廊下に出ていると今度は、外部から現実の爆撃の音が聞こえました。それはこの町ではごくありふれたことで、ほとんど毎晩のようにこうした音を聞くことができます。
映画の中の音と現実の音が互い交差していることに気づいた、瞬間でした。私たちの人生と私の人生についても同じことです。私は映画作家であり、映画を作るためにドンバスに来ました。同時に、自分はこの地域とここに暮らす人の生活に深く結びついていると感じます。そして私は自分自身に問いかけています―“芸術と現実の間のあの細い線はどこにありますか?” 私にその答えはまだありません。

Director