ユース映画審査員 Berlinale Spotlight-Generation

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私の名前はバグダッド My Name is Baghdad

サンパウロの労働階級地区に住む17歳のバグダッドは個性を大切にする女性に囲まれて育つ。いつも男子のスケーター仲間とつるんでいたが、初めて同年代の女子スケーター仲間ができることで、新たな視野が開いていく。自分らしさを大切にすること、差別への「NO」を前向きに清々しく描く。

ジャパンプレミア

上映日時・会場

上映後ゲストトーク

なし

オンライン上映

なし

監督:カル・アルベス・デ・スサ

  • ブラジル
  • 2020年
  • 96分
  • カラー
  • ポルトガル語
  • 日英字幕

Caru Alvez de Souza

1979年、ブラジル・サンパウロ生まれ。
彼女の長編でデビュー作『Underage』(2014)は、サンセバスチャン国際映画祭に参加した。『私の名前はバグダッド』は長編2作品目。トライベッカ国際映画祭のグラントを受け取る。

Director’s Statement

この作品は、サンパウロ市郊外にある労働者階級地域に住む人々の物語や日常をテーマにしたいという思いから生まれた映画です。登場人物の大半は主人公バグダッドを演じるグレイス・オルサトを含め、演技経験の全くないスケーターです。キャスティングの土台作りに時間をかけ、俳優間の絆を作ることで、役の関係が現実的になり、その関係性が撮影中、そして最終的には大きなスクリーンに反映されています。完全な台本を渡さずにロケ地でリハーサルを行い、シーンの動きやセリフなどを作っていきました。
撮影は手持ちカメラを多用し、常にシーンの動きの中に身を置き、登場人物の視点で撮影しています。照明はできるだけ自然光を使いました。また、バグダッドの手持ちカメラ映像などの“騒々しい”要素も加えることで彼女の内なる世界を作り上げ、表現しています。それは魅惑的でいてもろく、不安と夢が溢れています。

Director