NARAtive2020

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なら国際映画祭プロデュース映画制作プロジェクト The NIFF’s Filmmaking Project

「NARAtive2020」は、2018年の「なら国際映画祭」のインターナショナルコンペティションで受賞した若手の映画監督とともに、奈良を舞台に映画をつくることで、今と未来、奈良と世界をつなぐ映画制作プロジェクト。2020年のプレミア上映作品は、御所市で撮影した『再会の奈良』です。

再会の奈良 Tracing Her Shadow

物語は中国人の老女が、日本に住む孫娘代わりのシャオザーを訪れるところから始まる。ここ数年連絡が途絶えたままの、娘同然に育てた中国帰国者の養女・麗華を探すためだった。麗華探しを始める老女とシャオザーに、ひょんなことから知り合った元警察官の一雄が加わり、3人の麗華探しが始まる。

ジャパンプレミア

上映日時・会場

9月19日(土)10:30~ 9月22日(火)10:00~
ならまちセンター
市民ホール

上映後ゲストトーク

オンライン上映

なし

監督:ポンフェイ

  • 中国、日本
  • 2020年
  • 99分
  • カラー
  • DCP
  • 中国語、日本語
  • 日英字幕

出演 國村隼、ウー・ヤンシュ、イン・ズー、秋山真太郎、永瀬正敏、ザン・ウェイ、五頭岳夫、田中龍、吉永美和、上村文喜、梅本弘美│脚本 ポンフェイ│撮影 リャオ・ペンジュン│編集 チェン・ボーウェン│音楽 鈴木慶一│エグゼクティブプロデューサー 河瀨直美、ジャ・ジャンクー│共同製作 21インコーポレーション 製作 © 2020 “再会の奈良” Beijing Hengye Herdsman Pictures Co., Ltd, Nara International Film Festival, X Stream Pictures (Beijing)

Pengfei

1982年、中国生まれ。パリの映画学校を卒業後、台湾の監督ツァイ・ミンリャンのもと、助監督・脚本を務める。長編デビュー作『Underground Fragrance』(2015)は「シカゴ国際映画祭」の新人監督コンペティションで受賞。2作目『The Taste of Rice Flower』は「ベニス・デイ」にノミネート。2018年の「なら国際映画祭」で観客賞を受賞。

Director’s Statement

私はずっと、中国と日本のフレンドシップをテーマに映画をつくりたいと思っていました。師匠と弟子、友人でもあったこの2国は敵対することもありました。でも、戦争には終わりがあります。愛に終わりはありません。日本と中国には温かい人間ドラマがたくさんあります。戦争が遠い過去になりつつある今、2国の間に生まれた真の家族愛を、今に近い時代設定で描きたいと思いました。人の感情は時間を経て今も生き続けるからです。

Director

Trailer

About NARAtive ナラティブについて

今と未来、奈良と世界をつなぐ映画制作プロジェクト「NARAtive(ナラティブ)」がスタートしたのは2009年のこと。それから10年が経ち、『再会の奈良』で7作目となりました。奈良・橿原・十津川・五條・東吉野・天理・御所という7つの土地の力を借りながら、日本・中国・メキシコ・韓国・キューバ・イランという6つの国の若手監督とともにつくり上げた作品たちは、そのすべてが海外の映画祭で上映され、高い評価を受けています。

地域を巻き込んでの映画づくりは、住んでいる方々の土地への愛着の呼び水となり、他地域から来た人々との新たなコミュニケーションを生み出します。そうして生まれたつながりが、この映画を世界中に届ける力となってきました。映画祭期間中、これまでの「NARAtive」作品をすべてオンラインで上映します。ぜひ映画を通して、奈良にある宝物を受け取ってください。