International Competition

Section

世界中の若手監督作品のみが集まるメインコンペティション The main competition, featuring only young directors from around the world.

世界中の若手作家から映画作品を募集。厳正な選考をくぐり抜けた名作たちがお披露目されるコンペティションです。優秀な作品には、最高賞「ゴールデンSHIKA賞」や「観客賞」などが贈られます。受賞者には、「NARAtive」の企画を提案する権利が与えられ、採用されれば次回の監督に選ばれることになります。

Lineup

ホコリと灰 Dust and Ashes

ヘスの知られざる顔、母の疑わしい死、黙々と母親の葬儀の準備をする。周りの大人たち、彼らの質問、ヘスを見る顔。ヘスの不安は膨らんでいく。果たしてヘスの計画はうまくいくのか? 韓国の貧困層の現実・裏社会を、主人公ヘスの目線を通し、ミニマルなセリフと演技でリアルに描き出す。

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ジャパンプレミア

エンド・オブ・ラブ The End of Love

子どもが生まれたばかりのジュリーとユヴァル。ユヴァルがビザの更新のためにイスラエルへ帰国することになり、2人はビデオ通話で毎日愛を確かめ合う。しかし、やがて画面越しの関係性にひびが入り始める。2人の愛は、この新しい形の“交流”の危機を乗り越えられるのだろうか。

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ジャパンプレミア

メキシカン・プレッツェル My Mexican Bretzel

登場人物の声はなく、主人公ビビアンの手記を字幕と映像でたどる、小説と映画が混合したような作品。“「私たちは弱さを忘れる術を模索しながら生きている」とカージャッパリが言うように、もしラブディンに頼らないなら、テキーラやバター、愛人、神様、戦争に頼るしかない” ービビアン

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ジャパンプレミア

栗の森のものがたり Stories from the Chestnut Woods

ユーゴスラビアとイタリア国境にある深い森の中。お金に執着する大工のマリオは妻が死にかけている現実に気づかない。一方、森の反対側に住む栗売りのマルタは家を去った夫に思いを馳せる。そんな2人が栗の森の中で出会う。2人の過去が、夢が、時系列ではなく、循環的に語られていく。

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ジャパンプレミア

シヤボンガ We Are Thankful

実在する人物・シヤボンガに起こった出来事を再現した作品。俳優になる夢をもつ若者シヤボンガは、映画の撮影隊が町にやって来た時、チャンスを掴むべくベストを尽くす。予期せぬ運命は、彼が本作の映画監督と出会い、自らを映画で再現するというユニークな方法で彼の夢を叶えたのだった。

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ジャパンプレミア

マーマー ~心の雑音~ Murmur

飲酒運転で有罪判決を受けたドナは、地元の動物保護施設での社会奉仕活動を命じられる。安楽死を余儀なくされた老犬を家に連れて帰った時、ドナは犬との交流が彼女の寂しさを和らげてくれることに気づく。そしてドナは、さらにたくさんの動物を家に連れ帰るようになるのだが…。

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ジャパンプレミア

ウェディング
インビテーション
Invitation

ダージリン地方の山村で、10歳のタシと年老いた祖母は、隣に住む裕福な家族から仕事を得て生活している。その仕事は、夜中に野生動物からカルダモンの果樹園を守るというもの。雇い主の息子の結婚式が近づき、タシは興奮して落ち着かない。果たして彼らは招待されるのか?

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ジャパンプレミア

ビクティム(たち) Victime(s)

クアラルンプールで、高校性1名が死亡、2名重症という悲惨な事件が起こる。世間の注目の的となるこの事件。加害者の母は、殺人犯の親として社会の敵となる一方、被害者の母は多くの同情を集める。事件の真実が明かされる時、「メディア時代」に生きる2人の母親は、難しい決断を迫られる。

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ジャパンプレミア

Jurors

エリック・クー Eric Khoo

審査員長

映画監督│ Zhao Wei Films 代表

長年シンガポール映画界に貢献するエリック・クーは制作会社「Zhao Wei Films」の代表でもあり、「カンヌ映画祭」「ベネチア国際映画祭」ほか、世界のメジャー映画祭に参加した初のシンガポール人監督である。代表作は『15』(2003)『Apprentice』(2016)。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』(2011)は「カンヌ映画祭」に参加し、NYのMoMAで北米プレミア上映。2017年には「カンヌ映画祭」短編部門の審査員を担当。2018年のHBOドラマシリーズ『folklore』の製作総指揮も務める。

中野信子 Nobuko Nakano

脳科学者|医学博士

1998年、東京大学工学部応用化学科卒。2008年、東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程を修了し、「フランス国立研究所」にて博士研究員として勤務。2010年帰国後、脳や心理学をテーマにした研究・執筆活動を精力的に行っている。2015年より東日本国際大学教授に就任。テレビのコメンテーターや新聞雑誌での連載も担当し、科学の視点から人間社会で起こりうる現象および人物を読み解く語り口に定評がある。著書多数。

行定勲 Isao Yukisada

監督

1968年生まれ、熊本県出身。2000年『ひまわり』が第5回「釜山国際映画祭」の国際批評家連盟賞を受賞、その演出力が評価を集め、翌2001年の『GO』で数々の映画賞を総なめに。一躍脚光を浴びる。2004年『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒットを記録し、社会現象にもなる。以後、数多くの注目作を生み続ける中、舞台演出や熊本復興にも尽力。最新作に『劇場』(2020年7月公開&配信中)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年9月11日公開)がある。

Programing Advisor

ジェイコブ・ウォン Jacob Wong

アジア作品担当

HAF インダストリー・サービス ディレクター

20年以上に渡り、「香港国際映画祭」に貢献するジェイコブ・ウォン。現在は「香港アジア・フィルム・ファイナンシングフォーラム(HAF)」のディレクターも務める。また「ベルリン国際映画祭」では中国・台湾・香港作品のプログラムを担当。

ダニエラ・ペルシコ Daniela Persico

ロカルノ国際映画祭・選考委員│映画評論家

プログラマー、映画評論家。「ロカルノ国際映画祭」の選考メンバーであり、スピンオフコーナー「L'immagine e laparola」のキュレーターも務める。オンライン映画情報サイト「Filmidee」の創設者。若手監督の映画制作支援にも尽力している。

Sculptor of the Award Trophies

久保田昇治 Shoji Kubota

伝統工芸士│久保田らんま店

1972年より職人の道へ。主にスカシランマ、家紋額、彫刻ランマ、社寺彫刻などを製作している。経済産業大臣表彰、近畿経済産業局長賞など多数受賞。