Catalan Focus

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サーティ・ソウルズ
~精霊たちの森~
Thirty Souls

「死」に魅せられた12歳のアルバは、その神秘的で魅惑的な真実に近づこうと、親友サムエルを誘い、山中深く、さびれた村の廃屋へと入っていく。これが、生者と死者のせめぎ合うパラレル・ワールドへの旅となる。

ジャパンプレミア

上映日時・会場

上映後ゲストトーク

オンライン上映

監督:ディアナ・トゥセドゥ

  • スペイン
  • 2018年
  • 80分
  • カラー
  • ガリシア語、スペイン語
  • 日英字幕

Diana Toucedo

バルセロナ在住。ESCAC(カタロニア映画視聴覚学院)学士号(映像編集)。ポンペウ・ファブラ大学修士号(現代映画論)。今作は各地の映画祭で上映されている。

Director’s Statement

時々、私たちの周りにある見えないものが、見えるものより強くなります。自然、地球の発する成分は風に運ばれて、ある存在、過去、香り、感情の感覚と思い出をつくる…それらが見えなくても、私たちはきっとそれらを感じている。この映画では、私は目に見えないもの、他の感覚でしか見えないことを表現したいと思いました。

アルバ(アルバ・アリアス、13歳)は純粋で直感的な感覚、またやる気と好奇心旺盛な観点をもっています。彼女は自分の周りの世界で、自分の理解できないことや、関係性がないことを探します。この探検が行われるのは、緑で隔離したオコレールの山々、ガリシア州(スペイン)の内部にある山岳地域。そこはとても特別な場所です。地元の人たちは災害の直撃、残酷な冬、過疎化、忘却と共存しています。しかし、彼らはとても強い武器も持っています。それは死とは「終わり」ではなく「変遷」であるという信念です。

私がこのコンセプトに惹かれたのは、命と死を“時空間と絡み合っているもの”として理解し、オコレールの現実が見えるものではなく、隠れているものだと分かった時からでした。その昔、地元の詩人であったウシーオ・ノボネイラが言った通り、オコレールは氷山。見えないのに存在し続けるように戦っているものを撮る映画の難問は、私たちの感覚の力を再生し、取り戻すために必要な過程である気がしています。

Director

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