空も薄暗くなってきたころ。 椿井小学校の校庭では、野外上映が開催されました。 昨年、PRE FIESTAの時に、この椿井小学校の子どもたちが、「NARA-tive Kids」のプロジェクトで、映画を製作し、この校庭で上映してくれました。 その時、全校生徒の皆さんが、一枚ずつ白い布を持ってきて、縫い合わせて作った継ぎはぎだらけのスクリーンが、今日また登場です! 校庭には、小学校に通う子どもたち、そしてその家族の方々を中心に、たくさんの人が集まってくださいました。 今日上映されたのは、イランの映画「赤い運動靴と金魚」。 イランに住む兄妹の、心温まるストーリーです。 この映画がはじまる前には、フリージャーナリストの大村一朗さんと、イラン出身で現在はならまちに住むメハラリ・サイードさんによるイランのお話がありました。
大村さんはかつて、中国からイタリアのローマまで徒歩のみで旅をした経験があり、その中間地点にあったイランでの出来事、出会った人々についてお話されました。
メヘラリさんは、イランと日本の似ていることなどについてお話しされました。 富士山と、イランのダマバンド山が非常に形が似ていることや、古都エスファハンのことなど。 いずれも、とても分かりやすく、面白い語り口調。 子どもたちは、身を乗り出して聞き入っていました。 そして「赤い運動靴と金魚」の上映。 暗くなった校庭に、イランの街角の風景が浮かび上がります。 時に風に揺れる、手作りのスクリーン。
あたたかく、地域とつながりの深い、小学校にぴったりな上映会となりました。