アレクセイと泉ALEXEI AND THE SPRING

参拝献灯、監督来場(舞台挨拶)
映画の舞台となる泉は、チェルノブイリ原発の爆発事故で被災した、ベラルーシ共和国東南部にある小さな村ブジシチェにある。この村の学校跡からも、畑からも、森からも、採集されるキノコからも放射能が検出されるが、不思議なことに、この泉からは検出されない。「なぜって?それは百年前の水だからさ」と、村人たちは自慢そうに答える。
水の惑星、地球の強い意志のようにこんこんと湧く泉は、私たちに"本当の豊かさとは何か"を静謐に語りかける。
監督:本橋成一
撮影:一之瀬正史 / 編集:村本 勝 / 音楽:坂本龍一
日本 / 2002 / 104分 / カラー
監督プロフィール

本橋成一
1968年写真集『炭鉱〈ヤマ〉』で太陽賞受賞。以後サーカス、上野駅、築地、大衆芸能など、市井の人々を写真に撮り続ける。98年チェルノブイリ原発とその被災地ベラルーシの暮らしを撮った映画『ナージャの村』を初監督。以後映画の監督、プロデュースも手がける。